弓道

弓道の弽(ゆがけ)の種類や素材は?自分で修理する方法についても解説

こんにちは!

弓道のイロイロ解説です!

今回は

弽(ゆがけ)

について説明していきます!

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弽(ゆがけ)とは?

とは弓道において、弓を引くときに右手に装着する手袋のようなものです。

弓かけとも言います。

この弽はなんと鹿の皮でできています。

鹿革はすばらしい特性を兼ね備えているんです。
牛革と比較すると鹿革を弓道で用いられてきた理由が分かります。

・軽い
・水に強い
・通気性に優れている
・老化しにくい
・柔らかくなじみやすい

鹿革の柔らかな肌触りは人肌に最も近いといわれています。
使い込むほど手になじみ、牛革よりも軽く、水に強く、摩擦に強く、通気性があります。
何年経っても老化しにくい素材といわれているので、武道具では幅広く用いられ、弓道具としても幅広く使われているんです。

弽の種類は?

一般的に

「三つがけ」

「四つがけ」

の2種類に分かれています。

三つがけ

基本的に使われるのがこの三つがけです。

三つがけには3つ指を入れる場所があり、親指、人差し指、中指を入れます。

三つがけのメリットとして一番大きいものが

離れがでやすい

ということです。

三つがけの場合、右手の指は三本しか使わないので、指先の力を抜きやすいのです。

四つがけ

続いて、これが四つがけです。

四つがけには、親指、人差し指、中指、薬指の四本を入れて弓を引きます。

四つがけの一番の特徴は

強い弓にも負けない

ということです。

師範の方は30kg近い弓力がある弓を引くことがあるので、主にそのような人向けに作られています。

弽の部位の名前は?

弽の中には、たくさんの部位の名前があります。

帽子

親指辺りの部分です。

この部分が硬いもの「堅帽子」

柔らかいもの「柔帽子」

といいます。

この帽子が弦の圧力を受けることにより、弓を引くことができます。

控え

親指の付け根辺りの部分です。

一般的なものは控え付きであり、牛の革が入れられていてとても硬くなっています。

控えの形や硬さは離れに影響します。

弦枕

弦を引っ掛ける部分であり、親指の腹の少し下にあります。

弦枕は少し黄色なのが特徴です。

ここには薬練(くすね)という、松ヤニを油で煮て練ったものが塗られています。

また、この薬練は粘着力が強いので、弦に塗って補強することもできます。

ちなみに、手ぐすねを引いて待つ という言葉。
この薬煉を弓を執る左手につけることで「弓返り」をしないようにし、迅速に矢番えできるようにしたことから、
十分に用意をして今か今かと機会を待つという意味で使われるようになったと言われています。

弽を修理するには?

弓道で大事となるこの弽。

実は丁寧に扱わないと壊れてしまうことがあるんです。

さあどうする?!

一番の方法は、弽を購入した弓具屋に行きましょう!

ただ、修理箇所によりますが
代金は5千円以上
期間は1~2か月になることも
が一般的・・・。

お金がかかる、すぐ使うから困る人、大した破損ではないので自分で直したい人は以下の方法を参照にしてください。

ただし、これは私の息子の自己流ですので責任は負いかねます。
綺麗に直したいなら、お金と時間はかかりますが絶対弓具店がおススメです!

弽の親指の革が剥がれたら

木工用のボンドを剥がれてしまった部分につけて、接着しましょう。
爪楊枝を使うとやりやすいです。

木工用ボンドは、湿気でまた剥がれてしまいますが、応急処置なら、あとで修理に出す時に、ボンドも除去しやすいです。

職人さんは弽の製作に接着剤として飯糊(ご飯粒を練ったもの)を使うこともあります。
ボンドが心配な人はいいでしょう。

アロンアルファ系のの瞬間接着剤は、皮が固くなり修理不能になるので使わないようにしましょう。

糸が切れたら

針と糸で縫います。
糸は市販の絹糸です。

布に比べると皮は固いので、針と糸にロウを付けると 針の通りが良くなります。

皮だからといって、太い糸で塗ってしまうと穴が大きく空いてしまい、後で修理に出せなくなりますので気を付けましょう。

中指が黒くなったら

中指には、弓道の道具であるギリ粉をつけます。
このギリ粉をつけすぎると、黒い汚れが付いてしまうことが多いです。
その汚れを完全に消すのは不可能です。
しかし、砂消しゴムで軽くこすると、多少汚れをとることができます。

こすりすぎると、皮の破損や劣化を招く可能性が高いので気を付けましょう!

練習終了後は、刷毛や使い古した歯ブラシでギリ粉を払い落すようにして、これ以上黒ずみが進まないようにしましょう。

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まとめ

今回は弽について説明しました!

弽は

「かけがえのない」

の語源となっている道具なんです!

弽は替えられないほど大切だからです。

そう、丁寧に、大事に使えば一生使うことができる道具なんです。

かけ師という職人さんがいるほどで、手形をとって製作してもらうなどをして、素手で近い状態で弓を引くことを理想とします。

道具を大切にして、練習に励みましょう!

最後までお読みいただきありがとうございます。

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